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更新日:2020年6月17日
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認知症への取り組みの充実強化に関する意見書
本文
今日、認知症は世界規模で取り組むべき課題となっており、とりわけ世界最速で高齢化が進む我が国においては、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症高齢者数が約700万人にも達すると推計されています。
政府は本年1月、認知症対策を国家的課題として位置付け、認知症施策推進総合戦略いわゆる新オレンジプランを策定し、認知症高齢者が、住み慣れた地域の良い環境で、自分らしく暮らし続けることができる社会、「認知症高齢者等にやさしい地域づくり」を目指すこととしました。
しかし、今後の認知症高齢者の増加等を考えれば、認知症への理解の一層の促進、本人や家族の生活を支える体制の整備、予防・治療法の確立など、総合的な取り組みが求められるところです。
よって、荒川区議会は、政府に対し、下記の事項について適切な措置を講じるよう強く要望します。
記
- 認知症の方々の尊厳、意思、プライバシー等が尊重される社会の構築を目指し、学校教育などにより認知症への理解を一層促進するとともに、認知症の予防・治療法確立、ケアやサービスなど認知症に対する総合的な施策について具体的な計画を策定することを定めた「認知症の人と家族を支えるための基本法(仮称)」を早期に制定すること。
- 認知症に見られる不安、抑うつ、妄想などの行動・心理症状の発症・悪化を防ぐため、訪問型の医療や看護サービスなどの普及促進を地域包括ケアシステムの中に適切に組み入れること。
- 家族介護、老老介護、独居認知症高齢者など、より配慮を要する方々に対する自治体などの取り組みやサービスの先進事例(サロン設置、買い物弱者への支援等)を広く周知すること。
- 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の効果を見極めるため、本人や介護者の視点を入れた点検・評価を適切に行い、その結果を施策に反映させること。
提出先
内閣総理大臣・厚生労働大臣
お問い合わせ
議会事務局議事係
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