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更新日:2025年12月15日
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イヤホンの使いすぎで難聴に?【ヘッドホン・イヤホン難聴】
ヘッドホン・イヤホン難聴とは?

ヘッドホンやイヤホンを使い、大音量で音楽などを聞き続けることにより、音の振動を脳へ伝える役割をしている有毛細胞が徐々に壊れて起こる難聴です。
ヘッドホン・イヤホン難聴の症状として、話し声が聞き取りづらい感じがしたり、耳鳴りのような音がしたりします。少しずつ聴力が低下していくため、気付いた時には難聴が進行してしまっていることが多いといわれています。
そして一度失った聴覚は二度と元には戻りません。
WHO(世界保健機関)は、全世界でおよそ5億人が日常生活に支障を来すほどの聴覚障害を抱えており、2050年までには9億人以上が日常生活に支障を来すほどの聴覚障害を抱えることになると推測しています。
耳の健康チェック
これらの項目が当てはまると、一度受診をしてみた方が良いかも?!
簡単にチェックをしてみましょう。
- 話し声がはっきりと聞き取れず、聞き間違えたり聞き返したりすることがある
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 話し声が大きいと言われる
- 家族からテレビやラジオの音量が大きいと指摘される
- 集会や会議など数人での会話がうまく聞き取れない
- 後ろから呼びかけられると気づかないことがある
- 車の接近に全く気付かないことがある
- 電子レンジの音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
- 時計のアラームなど、高い音が聞き取りにくいと感じる
- 音の方向感がわかりにくくなる
- 耳が詰まったような感覚が抜けない
- 「ワーン」「キーン」などの音が耳で鳴っている状態が1日以上続く
- 音が割れたようにカシャカシャ聞こえる
出典:厚生労働省「聞こえにくさ」感じていませんか?
なぜ難聴になるの?
耳から入った音は、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にある「有毛細胞」という細胞で振動から電気信号に変換され、脳に伝わることで聞こえるようになります。蝸牛の入り口に近いところにあるものほど高音(高い周波数の音)、奥にあるものほど低音(低い周波数の音)を担当しています。
しかし、自動車の騒音程度である85デシベル以上の音を聞く場合、音の大きさと聞いている時間に比例して、有毛細胞が傷つき、壊れてしまいます。有毛細胞が壊れると、音を感じ取りにくくなり、難聴を引き起こします。特にヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音で聞いていたり、長時間聞き続けたりすると、難聴が起こります。

予防のために
耳の健康を守るために、次のことに注意しましょう。
- 音量を下げて、1時間に10分程度休憩を挟む。
- 騒音下でも音量を上げずに済むように、ぴったりフィットした「ノイズキャンセリング機能」により周囲の騒音をカットできるヘッドホン・イヤホンを使用する。
- 音量制限や監視機能のついたスマートフォン・ヘッドホンなどを使うか、音量を確認できるアプリなどを使用し、平均80デシベル未満に抑える。
- WHO(世界保健機関の推奨)は大人は80デシベル以下、子どもは75デシベル以下でそれぞれ週40時間までとしています。
20デシベル 木の葉の触れ合う音 50デシベル エアコンの室外機の音 85デシベル 走行中の電車内や救急車のサイレンを近くで聞いた時くらいの大きさ 100デシベル 電車が通る時のガード下や地下鉄構内にいる時くらいの大きさ
気になる方は聴力検査をしてみましょう
ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いていることが多い方は自分の聴力が低下していないか検査してみましょう。一般的に耳鼻咽喉科で検査を受けることができます。
標準純音聴力検査は、125ヘルツから8000ヘルツの間の周波数を使って聴くことができる1番小さな音でヘッドホンを使って聞こえるかどうかを答えてもらいながら調べます。また耳の後ろにある頭骨から音を響かせる検査も行います。
あなたにもヘッドホン・イヤホン難聴のリスクあり!
大音量・長時間の使用による難聴リスクと予防の大切さを解説し、ヘッドホンやイヤホンの使い方を見直すきっかけとなるような内容をリーフレットで紹介しています。

厚生労働省あなたにもヘッドホン難聴のリスクあり!(外部サイトへリンク)
ヘッドホン・イヤホン難聴に関するおすすめサイト
お問い合わせ
健康部健康推進課
〒116-8507荒川区荒川二丁目11番1号
電話番号:03-3802-3111(代表)
ファクス:03-3806-0364